家族・親族と良い距離感で付き合うためにやること

夕暮れ時に斜面で子供を助ける両親のシルエット、家族の絆を象徴する風景。

「家族とは良好な関係を築かないといけない」という思い込みによって悩む方は、決して少なくありません。僕自身、実家にいたときや、年末などに帰省した際に困ってしまったことが多々あります。そこで今回は、家族・親族と良い距離感で付き合うためにやることをいくつか紹介します。

家族や親族との困りごと

前提として、家族や親族からひどい扱いをされている状態なら、「思い切って縁を切った方が良い」と僕は思っています。対処に困るのは、「ストレスは溜まるけど我慢できる範囲の発言・行動」ではないでしょうか。なお、僕は以下2つに関する話題を「やんわりと」振られることが苦手です。

【個人的にあまり触れてほしくないこと】
・働く場所
・結婚・出産・育児

働く場所

僕は昔身体を壊し、一時的に実家へ戻ったことがあります。温かい寝床を用意してくれたことや、温かい言葉をかけてもらったことに関しては大変感謝していますが、僕はこのままずっと実家にいるつもりはありませんでした。そのような僕の気持ちとは裏腹に、親は「地元でも働けるところはたくさんあるよ」という言葉をたびたびかけてくるのです。

たしかに地元でも働き口はいくつかあります。しかし、それらはいずれも僕のやりたいことではないほか、「このままずっと一緒に暮らすのは厳しいな…」と思っていたので、ご飯を食べているときに親へ「東京で働く」と伝えました。一緒に暮らすとどうしても「両親の嫌な部分」が見え、たびたび口論してしまうことが少なくなかったためです。

もちろん、決して「親が嫌い」というわけではありません。当時ボロボロだった僕を助けてくれたことについては今でも感謝しています。両親とは「適度な関係性」を保つのがベストだと考えているので、働く場所(地元or都会)についてはあまり口を出してほしくないなと考えています。

結婚・出産・育児

「いつ結婚するの?」という質問は、独身の方(性別・年齢問わず)にとって大きなプレッシャーとなり得ます。パートナーと良い関係性なら問題ありませんが、本人の状況(最近別れたばかりなど)によっては口喧嘩のきっかけになる可能性もあるので、「結婚の話」にはあまり触れない方が良いといえます。

僕自身、今後結婚するのかどうかわからないので、「気が向いたら結婚する」などとあいまいな返事をするようにしています。また、今後結婚した際には「子どもはどうするの?」と聞かれることになるでしょう。過度に期待されても困るので、子ども(育児)のことについても明言しないようにしたいと考えています。

家族や親族との上手な付き合い方

家族や親族と良い距離感で付き合えるよう、僕は以下のようなことを心がけています。

【家族・親族と良い距離感で付き合うために心がけていること】
・一緒に住まない
・一人の大人として付き合う

紙で作られた人物のイラストが家の中に配置された、ソーシャルディスタンスを象徴するアート。

一緒に住まない

家族や親族とぶつかり合ってしまう大きな原因として、「距離が近すぎる」というものが挙げられます。同じ空間にいる時間が長ければ長いほど、お互いの嫌なところが目についてしまうようになるためです。

【一緒に住むことによるデメリット】
・ちょっとした一言(モヤモヤする言葉)を聞いてしまうリスクがある
・食事スタイルを自由に設定できない

お互いの距離が近いと、良くも悪くもコミュニケーションが取れてしまいます。感謝や労いの言葉なら大歓迎ですが、場合によっては心にチクっと刺さるネガティブワードを聞いてしまうときもあるでしょう。「あなたのためを思って言っただけ」などと開き直られるケースも少なくないので、個人的には別々の家に住む方が良いと思っています。

また一緒に住む場合、何か特別な事情がない限り、全員の食事スタイルを合わせることになります。僕は基本的に一日一食(あるいは二食)、実家に住む親は三食きちんと食事をとるので、少し無理をしつつ目の前にある料理を胃袋に流し込むことが少なくありません。手間と時間をかけて料理を作ってれることは大変ありがたいのですが、食事の後にお腹が痛くなってしまうこともあるので、なかなか難しい問題だと考えています。

一人の大人として付き合う

社会に出たあとは、たとえ親であっても「一人の大人」として付き合うのが賢明です。「親と子」という関係は変わらないものの、それぞれ自分の意思で行動しているため、価値観を押し付けたり、過度に干渉したりするのは厳禁といえるでしょう。いつまでも「親と子」の関係性が続いてしまうと、以下のような問題が発生するリスクが高まります。

【親子間で起こるトラブルの例】
・過干渉
・共依存

僕は親から「公務員になって働くのが一番良い」と言われ続けながら育ってきたと自覚しています。「安定した生活を送ってほしい」という気持ちは理解できるのですが、当時の僕にとっては重荷でしかなく、聞くたびにうんざりしていたことを今でも覚えています。

大学生のころ、親の言われるがまま公務員試験の勉強はやっていました。しかしどうしても身が入らず、結局一次試験で落ちてしまいました。もし自分の意思を強く持っていれば、試験勉強に費やした時間やお金を何か別のこと(旅行や英語の勉強など)に充てられたはずです。

また、なかには「共依存」の関係性で苦しむ方も少なくありません。「子離れできない」または「親離れできない」のも、家族間・親族間トラブルを招く大きな原因のひとつです。経済的・身体的・精神的に難しい場合は仕方がないと思いますが、なるべくお互いの意思を尊重して付き合うのがベストといえるでしょう。

まとめ

家族・親族とは良好な関係性でいたいものですが、現実的に難しい場合も多くあります。言いづらいこともたくさんあるかと思いますが、我慢し続けるのはメンタル的に好ましくありません。もちろん、こちらに落ち度がある可能性も十分にあるので、お悩みの方は一度話し合いの場を設けて自分の考えを伝えてみてはいかがでしょうか。

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事務→営業→コンビニ経営→記事制作→MRサポートなど多様な仕事を経験しています。 人見知りかつ内向的なADHD・ASD混合型で、多くの失敗を重ねてきました。 過去の経験や現在感じていること、昔の自分に伝えたい内容を中心に各媒体で発信中です。