境界線(バウンダリー)がうまく引けない

ピンクの背景に置かれた木製ブロックが中央の点線で分けられた配置の画像。

相手の顔色を必要以上に伺ってしまったり、相手の反応がどんなかで浮き沈みしてしまったりした経験はありませんか?

私はよくあります。

今回は他人に影響を受けやすい、私の境界線(バウンダリー)の話をします。

境界線(バウンダリー)とは?

舗装された道路に描かれた白い曲線のラインの画像。

境界線(バウンダリー)とは、心理学の言葉で自他を分ける境界線を言います。

誰にでも踏み込まれたくない心の領域があり、人間関係において自分の気持ちと相手の気持ちは同一ではなく、それぞれ違う領域であるという感覚を持つのはとても大事です。

境界線は自分の尊厳と相手の尊厳を守るために必要な心の距離で、相手との関係性によって変わってきます。

境界線(バウンダリー)が上手く引けないとどうなるの?

破れた白い紙の間から赤い背景が見えている画像。

私はこの境界線がうまく引けない時があります。

全く知らない人のSNS上の言葉に反応して、寝ても覚めてもそのことに悩んでしまう時もあれば、ネット上の相手の言葉に「ああすればいいのに」と物申したくて、ぐるぐる考え込んで眠れない時もあります。

全くかかわりのない他人の言葉に影響を受けるなんて、バカバカしく感じる方もいるかもしれません。

しかし、境界線が曖昧だと相手のことが気になって自分の気持ちが支配されてしまい、相手に干渉しすぎる、または、されすぎてしまうのです。

相手と適切な距離が取れず、他者とトラブルを起こしやすくなったり、相手との関係が心地悪く感じたりします。

統合失調症と境界線(バウンダリー)

歩道の端に立っている黒い靴の画像。

私は統合失調症を患って20年以上経ちますが、以前精神科の主治医から「統合失調症の人は自他の境界線が曖昧な人が多い」と言われた経験があります。

統合失調症には「自我障害」と言って、確かに自分と他人の境界が曖昧になり、誰かに支配されていると思い込む症状があります。

自分事と他人事を分けるラインが、病気によって曖昧になってしまいやすいのかもしれません。

例えば、私はいまだに統合失調症になるきっかけになった出来事を見聞きすると、自分がグラグラとゆらぐ感覚に襲われます。

個人的な感覚ですし、全ての統合失調症の人がそうだとは限りませんが、病気によって一度境界線が壊されると、境界線の強度が弱まるように感じています。

「統合失調症の人は境界線が曖昧な人が多い」という説はあながち嘘じゃないかもしれないと思っています。

境界線(バウンダリー)を守るために

木製の柱にハートマークと「LOVE」と刻まれた彫刻の画像。背景には黄色い花が咲く自然の風景。

では、境界線を守るためにはどうしたら良いのでしょうか?

私はまず、境界線を意識することから始めたいです。

「自分と他人は違う人間であり、あなたと私の間には境界線が存在するのだ」と意識するだけで、心持ちが違ってくるのではないでしょうか。

「あなたはあなた、私は私」と認識するということは、他者との違いを認めることです。

人間関係は影響をし合ってお互いが成長していく側面もありますが、それはお互いの違いを尊重し合うのが前提です。

境界線がうまく引けるようになると、自分も相手もWin-WInな関係を築けて、今よりずっと生きやすくなるかもしれません。

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ABOUT ME
統合失調症を患う2児の母です。日々病と向き合いながら、不登校の長女、境界知能の次女、健常者の夫と暮らしています。他に心疾患があり、少ない体力とバイタリティの中で何ができるか模索中。趣味はカフェ巡りと映画鑑賞。2022年9月よりwebライターの仕事をゆる~く始めました。