ADHDと自閉症スペクトラムの併発の発達障害だと診断を受けて9ヶ月のライター・ゆめみがちです。今回は私の運動音痴がどう発達障害と絡むのか、お話しします!
はじめに
ADHDと自閉症スペクトラムの併発の発達障害だと診断を受けて9ヶ月なのですが、いまだに「この困りごとって発達障害のせいなのか?それとも単純に自分自身の問題なのか?」と、困惑することばかりです。
ちなみに今までの困りごとは、ほぼ発達障害が原因だとわかって、自分自身でもびっくりしています。
ただ、私のコンプレックスの1つでもある運動音痴は、さすがに発達障害のせいではないと思っていましたが、それさえも発達障害が原因の運動障害による可能性が出てきました。
今回は私の運動音痴がどう発達障害と絡むのか、お話しします!
子供の頃から運動が極端に苦手
私は小学校のときから、体育だけ極端に成績が悪かったです。50m走は小6になっても10秒台、たまに頑張って9秒台後半。バレーボールなどの団体競技は私が入ったチームは絶対に勝てない。
周りからは「やる気がない、サボっている」とよく言われていました。
プールの授業なんてクロールで泳いでいるはずがどんどん身体が沈んでいって、しまいには足が着いてしまうので、未だに10m以上泳げたことがありません。体育の先生に怒られながら1人だけ訓練をさせられても沈むのは変わりませんでした。
ちなみにぱっと見は小柄な方でしたが、小学生の頃から太ももにセルライトがあったり、お腹が2段腹だったりとなんだかブヨブヨで、筋肉が極端にない子供でした。
中学・高校では運動部に入ってみましたが全然上達せず。運動部なのに体力テストの結果が悪すぎて(最低評価のEとかでした)、事務員の人に運動部という項目を写真部に書き換えられていました。
「こんな最低評価の人が運動部はありえない、書き間違えでは?」と言われました。屈辱。そしてなぜ写真部?(ただ現在はカメラが好きで、アマチュアで商品撮影代行やポートレート撮影も行っているので、ある意味予知だったのかなんて思うんですが。何者なの、あの事務員は。)
とにかくあまりに運動が苦手なことも、ブヨブヨな体型も全てがコンプレックスでした。
大学では運動のコンプレックスをなくそうとした
だからこそ大学生になったとき、「身体を動かす実技が主な授業や習い事を受けて、苦手を克服しよう!」と覚悟を決めました。少し大人になったからこそ、広く学べる環境でならば自分の運動能力を上げることが可能だと思ったんです。
もちろんそこでも、全くついていけませんでした。実技学科でも習い事でもクラスメイトや周りの人に迷惑をかけまくり。それでも、「同世代に比べたら実技で毎日身体を動かしているから、人並みよりは運動能力が上がっているだろう」と思っていました。
しかし、当時ジムの体験入会で筋肉量を測ったら、「一年中デスクワークしかしない超運動不足の人と同じ筋肉量」と言われたのです。大変ショックでした。
もちろん筋肉がつきにくい体質だとかはあるかもしれませんが、人並み以上に動き回っても筋肉が全くつきません。それどころか大学や習い事で身体を動かしていたことで膝や腰に負担がかかり、炎症を起こすようになってしまいました。
脚が痛くて歩けない、腰や首が痛くて動かない、と寝たきりにもなりました。特に膝の炎症はレントゲンに現れるほど酷かったです。身体を動かすことを止めたら、膝の炎症は嘘のように治りました。
神経的に体幹が全く使えていない
「どうしてこんなことになってしまったんだろう」と思ったのですが、とある体幹トレーニングの先生に「身体の使い方が下手すぎて動いても動いても体幹が使えていない。神経的な問題」と言われました(ここでいう神経っていうのは、医学的な意味はなく、感覚、という意味でした)。
もちろん誰でも体幹を上手に使うにはコツがいるのですが、私はそれが極端に苦手で身体の関節などに負担をかけてばかりのようでした。
スポーツが苦手とか以前に、私は自分の身体を安全に使えていなかったのではないでしょうか?頑張っても人並み以下の筋力で何も身につかないのに、身体のあちこちが故障するのがその証拠。だからと言って何か疾患がある、身体的な障害は一切ないのです。
だから「とにかく身体がヘニャヘニャ」「やる気がないのか」とどこに行っても言われてしまうのです。
「体幹を使う神経がなさすぎる」なんて結局は努力不足かなあ、もっと体幹トレーニングして体幹を使う感覚を掴まなきゃな、でも身体壊すしなあと、葛藤していました。
今後、身体を鍛えるか、運動するかなどこれからどうするかは、私の中で一旦なあなあになっていたのです。
運動の苦手特性も発達障害が原因だった
「発達障害は、身体を使うのが不得意だから体幹が弱い」
Twitterでとあるパーソナルトレーナーさん等が言っているのを見て「私のことやんけ」とピンときました。
「発達障害が身体能力、運動能力にも影響する」という概念。
実際に身体的障害や異常はないのに、年齢相応の協調運動(身体を同時に動かすこと)や動作ができないことを「発達性協調運動障害」と言うようです。
発達障害の子供に体幹が弱い子が多いのも事実だそう。一気に腑に落ちました。うん、子供の頃の私やん。
そもそもスポーツ自体が「普通の人と同じように指導されても人並みにできない、やる気がないと言われる」なんて、まさに発達障害の苦手あるあるが起こっているのです。
「私は発達障害だから運動が苦手なんだ!」と思うことができました。決して、私の努力不足ではありませんでした。ちょっとホッとしました。
発達障害の私ができる運動
こんな私のオススメゆる筋トレは「逆腹筋」。起き上がる腹筋ではなく、座っている状態から上半身をゆっくりと倒していく腹筋です。
上半身を倒していくと、プルプルする角度でキープ。このプルプルがインナーマッスル、つまり体幹が使われている証拠らしいです。
これは昔、ピラティスの先生に教わりました。教えてもらった当時は「ふーん」としか思わなかったけど、体幹を使うのが苦手な私は「体幹を使えている感覚がわかるところ」が良いなと思って覚えていました。
キツいからたまにしかやらないけど、これはもっと頻度をあげたいと思っています。
緩く楽しみながら運動を続けたい
障害があって運動に苦手意識があっても、自分の健康を守るために身体を動かしたい人は多いと思うんです。
スポーツを習い始めるのはハードルが高すぎるとしても、散歩や、ストレッチ、軽い筋トレならできるんじゃないでしょうか。
スポーツの得意な人から見たら「え?そんなの運動したうちに入るの?」って感じかもしれませんが、ちょっとでも痛いと感じたら止めてもいい。自分のためだけに無理せずに続けることができればはなまるだと思うんです。
大体、運動音痴な私からすれば、世の中はスポーツにストイックになりすぎ!ストイックになれるのもかっこいいけどね。いっそのことゆるゆるな優しいトレーニングジムを作りたい気分です。
…なんていうとまた「大きく出やがって!」「ビッグマウス!」と怒られそうですが、あくまで楽しい夢の話ですから。
私の推しも運動が苦手&運動不足を解消したいらしいので「あたしがジムをプロデュースするから推しにもきてほしい〜」とかいう妄言だと思ってください!(笑)
緩くても楽しく続けられる運動習慣で自分の健康を守るだけの筋力がつけばOKじゃないでしょうか。