線維筋痛症というワードで検索すると、「線維筋痛症 太る」という検索候補が上がってきますが、実際はどうなのでしょうか?
今回は、線維筋痛症の患者の一意見として、わたしの見解を書いていきたいと思います。
※患者一個人の意見のため、患者さんによって状況は違います。また、医学的根拠もないため、参考までに読んでいただければ幸いです。
線維筋痛症とは何か:原因不明の痛みが続く病気
線維筋痛症とは、原因不明の痛みが3ヶ月以上続き、治療法が確立されていない病気です。
明確な治療法がないため、痛みを薬で散らす対処療法が取られています。
また、症状も人によって大きく違い、症状が強い患者さんは寝たきりになってしまうなど、日常生活にも大きく影響が出る病気です。
幸い、わたしは寝たきりとまではいきませんが、症状が強い時は寝込んでしまいますし、常に痛みを我慢しながら生活を続けています。
線維筋痛症は太る?
さて、冒頭にありました、線維筋痛症が太るか否かという話ですが、私の個人的な意見としては「太る」と感じています。
なぜ太るのか……痛みが酷いため寝たきりになって運動量が減り、太ってしまうというのが想像される理由の一つですよね。
実際、私は寝たきりではありませんが、疲れやすいために自宅で仕事をするなど家にいる時間が多いため、太りやすい環境だと自覚しています。
しかし、それ以外にも理由があると考えます。
それは、処方されている「リリカ」という薬が太りやすいのではないか、ということです。
リリカが処方されてから……
私はSLE(全身性エリテマトーデス)という病気を疾患しており、その病気が悪化したため入院していた時期があったのですが、数値上良くなっているはずなのに全身の痛みが取れず、微熱も続いてなかなか退院できなかったことがありました。
特に、脇腹の痛みが強くて眠れないほどで、その時に痛みを和らげる薬として処方されたのが「リリカ」です。
退院してしばらくはステロイドを最大量服用していたため、ムーンフェイスに悩まされていました。
普通、ステロイドが減るにつれてムーンフェイスは解消されていくのですが、どうも身体の肉付きが良くなっていくように感じます。
どんどん太っていく身体に焦りを覚えて、慌てて調べてみると、リリカの副作用には「体重増加」という項目が書かれていました。
気づいた時には、一番痩せていたときの体重よりも20kg近く増量していました。
1人暮らしで贅沢な食事をしているわけでもないのに、太っていく身体は正直ショックで、鏡を見るのですら嫌になったのを覚えています。
問題はダイエットが難しい
リリカの副作用に対して、食事療法や運動療法などが期待できるとされているため、まずはできることから、ということで食事療法を始めました。
そんなに動かないので、時間が来たらではなく、お腹がすいたらご飯を食べる。
夜は炭水化物を取らず、おかずをたくさん食べる。
一日の摂取カロリーに気を使い、ジュースやお菓子はできるだけ避ける。
それを続けていると、現在まででようやく7kgの減量に成功しました。
ただし、運動療法については色々試したのですが、どれも失敗に終わっています。
筋トレ、ラジオ体操、運動要素を含んだゲーム……。
どうしても身体の調子が悪くなってしまったり、痛みが強い時はやらないため、続きませんでした。
ですが、その中でも一番続けやすいな、と思ったのはヨガです。
あまり激しくなく、身体の柔軟性やマインドフルネスの面でも効果が期待できるヨガ。
身体的な面でだけでなく、精神的な面でもケアができるので、定期的におこなうようにしています。
身体が伸びるだけでも、代謝が上がるような気がしますし、凝り固まった筋肉がほぐれて身体が温まることで、痛みも幾分か和らぐように感じます。
もし、ダイエットで悩まれている方がいたら、まずは簡単なヨガから試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
線維筋痛症が太るかどうかについて、線維筋痛症が太る病気というのではなく、内服薬のリリカの副作用によって太りやすくなってしまうのではないか、という個人の見解でした。
実際に知り合いの線維筋痛症の患者さんでも、モデル体系の方もいらっしゃるので、一概に線維筋痛症だから太る、というのは考えにくそうです。
リリカは、今のところ線維筋痛症の痛みを和らげる薬として使われる薬です。
私自身も減らすことができない薬なので、服用されている方は食事や日常生活の送り方を見直し、ヨガなどの運動を適度に取り入れることで肥満を解消できるのではないかと思います。
この記事が線維筋痛症の患者さんの、生活のヒントになれば幸いです。