あなたは自分のことを要領がいいと思いますか?それとも要領が悪いと感じますか?
私は自分は要領が悪いと感じていました。そして要領がいい人は、生まれつき要領がいいとも。
しかし最近はちょっと違った視点を持つようになったのです。今回は要領とは情報かもしれないということについてお話しさせてください。
要領がいいのは生まれつきなのか?
私は発達障害(ASD・ADHD)と不安障害など、複数の精神疾患を持っています。極端な思考に陥りやすく、融通が利かない性格はとても要領がいいとはいえません。
だから要領がいい人へのあこがれが強く、いつも「あの人は生まれつき要領がいいんだろうな」と人を羨んでいました。
しかし本屋さんに並ぶ本を見ていくと、人間関係やうまい言い回しを詳しく解説している本が多いことに気が付きます。
みんなが初めから要領がいいのなら、そもそも本屋さんにこんなタイトルの本が多く並ぶ理由がありません。
そこで私は要領は生まれつきのものではなく「後で入れることができる情報」なのではないかと思うようになりました。
その体験をしているかどうか
物事をスムーズに進めるためには、その場をよく知ることが大切です。
1回やったことがある体験は、2回目には1回目よりもスムーズに進めることができます。1回目しか体験していない人が、2回目に体験をしている人を見たら「この人は物事をうまく進めているな」と感じるかもしれません。
しかしそれは体験の情報を知っているかどうかという差でしかないのです。
確かに1回目からその場の空気を読み、スムーズに事を進めるタイプの人はいます。
しかしそんな人の方が数が少なく、多くの人は本屋さんでわざわざ人間関係の本を買って読みたいと思うほど、人間関係などは普遍的な悩みなのではないかと思います。
要領の正体が情報かもしれないなら、発達障害を持っている私にも少し希望が湧きます。
要領が情報なら、少し希望がある
みなさんは『発達障害を持っている人は、持っていない人よりも10歳遅れて成長する』という話を聞いたことがあるでしょうか。
信憑性は定かではないものの、私もこの意見には賛成です。
確かに要領をつかむのは、普通の人よりも遅いかもしれません。
しかし昨日の自分より、今日の自分の方が確実に成長している実感はあります。
それは人よりもゆっくりかもしれませんが、人生の情報を仕入れ少しずつ要領をつかんできているからではないでしょうか。
それなら長生きすればするほど、もしかしたら生きるのが楽になっていくのかもしれません。
【まとめ】
私はこの前36歳になりました。
ずっと生きにくくて堪らない人生だと思っていたけど、今は10代後半や20代よりも格段に生きやすくなっています。そのころに戻りたいかと聞かれたら、戻りたくないと言い切れます。確実に今のほうがいいです。
まだ精神疾患は抱えたままですが、それなりに楽しい毎日を過ごさせてもらっています。関わってくれる人に感謝しつつ、ゆっくりじっくり自分のペースで進んでいけばいいと思います。