第1回 自己紹介
はじめまして。瀬名 峻(せな しゅん)と申します。
この度、ゲイの当事者として、コラムを書かせていただくこととなりました。
「働く×障害」がコンセプトのパラちゃんねるカフェではありますが、言わずもがな、”ゲイ”というセクシャリティは、障害ではありません。
スタッフ陣の皆さまも、もちろんそれは承知のうえで、「多様性を推進するコラムサイト」という命題という文脈から、ご依頼をいただき、私も日頃感じていることや自身の体験談を通して、少しでも誰かの力になれたら、という想いで書かせていただいております。
ゲイ=「オネエ」ではない
ぶっちゃけ「ゲイ」なんて、そんなに珍しくはない。と思われる方も多いと思います。
テレビに出ているオネエタレントは数知れず。「え?ゲイって何?」と、言葉の意味がまったくわからない、という人の方が少ないかもしれません。
しかし、あえて言わせてください。ゲイ=オネエ(タレント)ではありません。
ゲイの人が全員、オネエ言葉を使って、化粧をして、辛口で面白いわけではありません。
それはたとえば、「関西人はみんな面白い」と言っているようなものです。
むしろ、僕が知る限り、ゲイの人の中で、オネエ言葉を使っている人の方が、圧倒的に少ないと思います。
多くの人が、ぱっと見からはわからない人の方が多いと思います。
ゲイとか、レズビアンとか、バイセクシャルなど、”性的指向”つまり人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのか、はたまた向かないのか、という領域は、「目に見えない領域」のため、その当事者が言わない限りはわからない領域なのです。
あなたの周りにも「ゲイ」はいるかもしれない
「ゲイ」という言葉はそんなに珍しくもないかもしれませんが、
「ゲイ」当事者に、生身で会っているとは思っていないかもしれません。
しかし、います。確率上でいえば、今までの人生で、会っていない方がおかしいかもしれません。
クラスが一緒だった◯◯くん。同じ団体に所属していた◯◯先輩。仕事関係のつながりの◯◯さん。
あなたの周りにいる誰かが、ゲイ当事者である可能性は高いのです。
ゲイ当事者を見つけましょう、という意図は一切ありません。
わかっているようで、実はあまり知られていないゲイの実情というのを、このコラム上では伝えていきたいと思っています。
申し遅れましたが、私の自己紹介です
現在37歳。東京生まれ育ちで、現在も東京に住んでいます。
仕事は金融系の仕事をしており、対面でお客様と接して、直接感謝される仕事にやりがいを感じています。
趣味は、映画やドラマ観賞と、最近はサウナ(銭湯)巡りにハマっております。
特技というか、趣味的なところもありますが、和装をすることが好きで、浴衣や着物をそれぞれ複数枚持っています。
自分で、もちろん帯も締められます。
好きな食べ物は、麺類と餃子。
あと、飲み食いした時に、「幸せだな」と感じる食べ物も好きです。
たとえば、出汁がきいた味噌汁とにぎりたてのおにぎりを食べた時は、全身に幸せホルモンが分泌されていると思います。
モットーは「やらないで後悔するより、やって反省せよ」ということで、好奇心旺盛で、いろいろなところに行ったり、チャレンジすることが好きです。
ちなみに、セクシャリティはゲイです。
あと、運動が苦手で、走ったり筋トレしたりする習慣をつけたいものの、すぐ三日坊主に終わってしまいます。
長く続いているものとしては、ネットラジオ配信。短い番組ですが、毎日配信することを自分に課せ、もう1年以上、毎日配信しています。
ゆくゆくは、ラジオパーソナリティの仕事もしていきたいと考えています。
サラッと受け止められる世の中
と、ここまで自己紹介をさせていただきましたが、”ゲイ”という要素が、ある一部分にさらっと入っておりました。
個人的には、重く受け止めるような要素ではなく、ライトにいち個性くらいのつもりで、サラッと受け止めてくれるような人が世の中に増えていってくれたら、と思っています。
つまりは、このコラムサイトで書かせていただいている身で言うのもなんですが、わざわざ当事者の体験談をコラムで読む、といったようなことがなくなり、学生時代から、身近にいて、もはやそれが当然のようなスタンスの人が増えてくれたら、と思っています。
隣の席の子が、左利きだ、と知ってとんでもなくびっくりすることがないように。
セクシャリティはゲイなんだ、あ、そう。となってくれるような、そんな世の中になってくれたら、と思っています。