自分を受け入れるということについて

3Dで少しリアリティのある亀のイラスト

リウマチになってから最初の1年ほどは自分がリウマチだということを受け入れられませんでした。

家族に申し訳なく、罪悪感に溢れ、治すことばかり考え迷走し、痛くて動かない体を許せませんでした。しかし、寝たきりに近い状態になり、受け入れざるを得なくなりました。

今回は、自分を受け入れるということについて、書いてみたいと思います。

たとえば、伝えたいことがあるときに

自分が「リウマチである」ということを受け入れてみると体の状態が少しづつマシになり、時間はかかりますが家事はできるようになりました。そして、気づくこともたくさんありました。

たとえばコミュニケーションについて。

相手には伝えなければ分からないということ。

その前に、自分が何を伝えたいのか分かっていることが大切だということ。

そして、相手を受け入れる前に自分を受け入れる必要があるということ。

では、自分を受け入れるとは…

以前は、自分にも相手にも厳しかった

リウマチになる前の自分はとても頑張り屋だった気がします。

頑張り屋というと「偉い」というイメージが昭和生まれの自分にはありますが、実際にはそうでもないのか、もしくは頑張るという意味を取り違えているのかと思うようになりました。

疲れがあっても、「これだけはやっておかなきゃ」。

大変そうなことを頼まれても「大丈夫!」。

「こうしといた方がいいんじゃないの?」と言われると、きついと思っても「そうだね!」。

簡単に言うとこんな感じです。

世の中当たり前に、程度の違いはあっても多くの方がしていることだと思います。私も今でもよくやります。癖になり染み付いているので簡単にはなくなりません。ですが、程度は軽くなってきたように思います。

「やっておかなきゃ」は、翌日や次の人のことを考えてやることももちろんありますが、奥に潜む自分の心には、「これができない自分はダメ」というようなものがありました。

「できない自分を受け入れられない」

自分が自分に対してやっていたことでした。本当はしんどくて休みたいのに、休みたい自分を受け入れていなかったのです。

もちろん、「今だけはやらなきゃいけない」というような状況もあると思います。

それでも、しんどいと思っている自分を受け入れたうえで、「ちょっと頑張ってやっておこうか」というのでは全く気分が違うと思うのです。

ただ無理してやっている状態では、「やらされている」気がしますが、しんどいのを受け入れたうえでやるときには、終わったあとは気分がいいです。

リウマチになる前の自分は、自分に対しても厳しく、他の方に対しても厳しい目で見ていたと思います。

「私も無理してるんだから、あなたも無理してでも頑張ってよ」と。

赤ちゃんが海水浴場の砂浜で遊んでいる様子

できない自分を受け入れてみると

しかし、リウマチになってから、最初は受け入れられなかった病気のことを受け入れると、少しづつ「なんのために無理しているのか?」おかしいことに気づきました。

自分に対して「無理してでもやれ」と、厳しい目で見張っていたことに気づきました。これは、他人にされるとかなりしんどいと思いますが、自分で自分にしていると案外気づかないことだと思います。

自分は実はそんなにバリバリできない人間だったということを知りました。できる人間だと思っていたのでショックでしたが、自分が自分に無理をさせていただけでした。

自分のそんな部分を受け入れると、他の人が「私はあまり頑張るのが好きじゃないんです」と言ってもイラっとせずに受け入れられるようになりました。

人とコミュニケーションをとる時に、どれだけ自分の意見をお互いに主張したところで、相手を受け入れなければただの主張になると思います。

その前に、自分のことを「こうじゃなきゃだめ」と思っていると、相手を受け入れるのも難しいのではないかと思います。

しかし、「自分の理想ではない部分の自分」を受け入れることで、世の中のさまざまなタイプの人を受け入れられるのではないかと思います。

世の中の人々は、当たり前にみんな細かい部分で違い、誰1人同じ人はいません。

だからこそ、「これが正しい」というようなジャッジなく、「私はこうなんです。」「あなたはそうなんですね。」と、至ってフラットにコミュニケーションをとるためには、まずは自分を受け入れることだなと思いました。

石と草木が穏やかな川辺にあるイメージ

正解はひとつではない

教育によっても「これが正しいですよ」「これがいいことですよ」と教えられていることもたくさんあります。

また、人生の中で変化することはたくさんあり、途中で自分を受け入れられなくなる方もいると思います。

「こんなはずじゃなかったのに」「私はこんなんじゃなかった」

リウマチになったことも同じでした。私のように、人生の途中で障害を負ったり病気になる方もいると思います。

何かに挫折することもあると思います。

もちろん最初からすぐに受け入れるのは難しいかもしれません。「受け入れなきゃ!」と頑張る必要はないと思います。

そんな時は受け入れられない今の自分を受け入れればいいと思います。

受け入れてみると少しづつ前に進める気がします。そして、自分が受け入れた今の状態の自分で、自分とも他人ともフラットなコミュニケーションをとれていくんだなと思います。

フラットなコミュニケーションをとれるようになれば、世の中はとっても住みやすくなるのではないでしょうか。

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ABOUT ME
40代の2児の母。2021年にリウマチを発症し、生活が激変したことで色々なことを学び中。 子育ての傍ら、ライター、ブロガーとして活動している。好きなことは文章を読む、文章をまとめる、綺麗な画像を見る、美味しいものを食べる、旅行。