一人暮らしの私が新型コロナウィルス陽性になって困ったこと

ベッドで横向きに寝ている女性

8月の始め。ついに、流行りの病にかかってしまいました。基礎疾患はなく症状自体は軽かったものの、色々と大変。今回は一人暮らしをしている私が新型コロナウィルスの陽性になって困ったこと、準備しておけばよかったと感じたことを書いていきます。

はじめに

8月の始め。ついに、流行りの病にかかってしまいました。基礎疾患はなく症状自体は軽かったものの、一人暮らしで買い出しに行けなかったり、収入が減る不安があったり、色々と大変でした。

今回は私が個人的に新型コロナウィルス陽性になって困ったこと、準備しておけばよかったと感じたことを書いていきます。人によって症状の重さや、困りごとはちがうかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。

ステートスコープと二つの木製の家の模型、在宅医療のコンセプト

コロナにかかった私の基礎状況

まず、基本的な私の基本情報です。34歳で発達障害はあるものの、身体は至って健康。基礎疾患はなく、ここ3年は風邪一つひいたことがありません。

仕事は障害児福祉の支援員とライターのダブルワーク。福祉の仕事は直接子ども達と接するので出勤が必須ですが、ライターは在宅勤務です。

ちなみに、職場にはコロナの陽性の人がいなかった上に私は一人暮らしなのでどこでもらってきたのかは不明。

福祉の仕事に従事しているため、手洗いや消毒はしつこいくらいにしていますが、それでもかかってしまいました。職場で感染を広めずに済んだことがせめてもの救いでした。

症状の経過

1日目。だるくて寒気がする。関節痛や喉の痛みがある。もともと仕事は休みだったので、一日横になって過ごす。

2日目。38.2度の熱が出る。仕事を休んでひたすら寝る。

3日目。熱は少し下がり37.4度。味覚や嗅覚の異常はなく、周囲にコロナ陽性の人もいないのでこの日までは風邪だと思っていた。

4日目。福祉の職場から抗原検査キットを郵送してもらい、使ってみたところ陽性。長い自宅療養生活の始まり。

5日目以降。熱はずっと36度台。とにかくだるい。いわゆる倦怠感が強い。せっかく自宅にいるので映画でも観ようかと思ったけれど、起きていられない。1日のうち、細切れに8時間くらいしか起きていられず、横になって眠り続ける。たまに咳が出る。

9日目くらいまで眠り続ける生活を送り、少しずつ体力を戻していくものの2週間くらいはだるくて疲れやすい。体力が通常に戻ってきたのは3週間くらい経ってからです。

新型コロナウィルスのセルフテストキット

コロナにかかって困った3つのこと

コロナの陽性になっていくつか困ったことがありました。

1つ目は買い出しに行けないこと。以前、「1人暮らしを始めて3年が経過したけれど、案外平気だった」という内容の原稿を書きましたが、「やっぱり、一人暮らしはいざというときに弱い…」と180度ちがう感想を持ちました。物資が足りなくなっていくと心細かったです。

空を背景に遠くを見つめる短髪の女性の後ろ姿。
障害のある私が一人暮らしをするということ。私はパニック障害とADHDの当事者ですが、一人暮らしを始めて3年が経ちました。今回は、私の一人暮らしのイメージと現実のギャップについて、振り返っていきます。...

幸い「買い出しとか、困っていない?」と声をかけてくれる人がいたので助かりました。本当にありがたかったです。

あとは、ネットスーパーを利用しました。普段なら翌日などに届くはずですが、今は自宅療養をしている人が多いため注文してから届くまで3日はかかりました。ネットスーパーの物資が届く前日はもうほとんど備蓄が尽きていて、「普段からもう少し、備蓄を充実させよう」と心に誓いました。

2つ目は精神的なダメージがあったこと。1人での自宅療養は本当にメンタルに悪いです。ただでさえ、身体が弱っている上に自宅に一人きり。仕事が忙しい時期に10日も仕事を休んでしまうことに対する申し訳なさもあり、身体よりも精神的にしんどかったです。

私自身、以前よりはメンタル面での不調が少なくなってきましたが、昔の頃のような心の状態のときだったら…と想像するとゾッとします。不安定なときには、ちょっとしたことがきっかけでドミノ倒しのように調子を崩してしまうからです。

今回の自宅療養生活で改めて「人と会うことや、会話することは心の健康のためにとても大事なことなんだな」としみじみと実感しました。身体が回復してきたら心も楽になりました。

3つ目はお金の不安があったこと。コロナにかかると自宅療養を余儀なくされます。

福祉の仕事は人と接するので、治るまで働けません。10日間の収入がなくなってしまいます。ようやく職場復帰した後も、職場でコロナ陽性者が出てしまい濃厚接触者として5日間職場が閉鎖してしまいました。踏んだり蹴ったり。

思いがけず収入が減ってしまったときに頼りになったのが情報でした。どうやら調べたところ、コロナで休んだ期間の給料はもらえないけれど、傷病手当を申請すればもらえそうだと判明しました。

濃厚接触者として自宅待機していた期間も、休業補償がもらえるかもしれません。どちらも申請しなければもらえないとのことで、こういうときこそ情報をもっているかどうかは大事だと心に刻み込まれました。

ベッドで横向きに寝ている女性

まとめ

私は基礎疾患がなく重症化リスクの低い年齢だからこそ、コロナの症状そのものは軽症で済みました。困ったのはコロナの症状そのものではなく、それ以外の物資の買い出しや、メンタル、お金の不安などでした。

きっと、状況や人が変われば、まったく別の感想を抱くでしょう。今回、私は情報と人とのつながり、備蓄の大切さを実感しました。

まず、情報について、知っているだけで助かることはあります。ネットスーパーを使えば自分で買いにいけなくても自宅まで届けてもらえますし、生活保障の制度を知っていれば収入が減ったときに使えます。通院の予定もあったのですが、電話診療に切り替えて薬を郵送してもらいました。

日用品や食料が足りなくなったときに届けてくれたのも、生活保障の制度を教えてくれたのも、周囲の人でした。本当に困ったときに「助けて」と言える相手がいることの大切さが身に沁みました。

あとはありとあらゆる備蓄が大事だと感じました。貯金もそうですし、食料品や薬の備蓄があると緊急時に慌てずにすみます。

最後に一つだけ言えることは、かからないに越したことはないということです。本当に大変でした。職場には迷惑をかけるし、身体はしんどいし、いいことがありません。予防を徹底してもかかるときはかかってしまいますが、より一層予防に力を入れようと思います。

症状や困りごとは人によってちがうかもしれませんが、私の経験が参考になったら嬉しいです。

アピールしたい職歴・スキルだけで応募できる!
ABOUT ME
1988年生まれ。「何事も一生懸命」なADHD当事者ライター。 就職後1年でパニック障害を発症し、退職。27歳のときに「大人の発達障害」当事者であることが判明。以降、自分とうまく付き合うコツをつかんでいる。プラスハンディキャップなど各種メディアへ寄稿中。