「乗ろうと思っていた電車が遅延した」「外出の予定だったのに台風で中止になった」「いつもの仕事内容が少し変更された」などなど、予定していたものが突然変更されてしまうことってありますよね。
「まぁ、しかたないか」とスッと受け入れる人が多いかと思いますが、発達障害の特性を持つ人の中には些細な日常の変化で過度な不安に襲われてしまったりパニック状態になってしまったりする場合もあるのです。
今回は、仕事における予定の変化について、サポートする側のポイントをお話ししていきます!
行動のこだわりがあると些細な変更でもパニックに!
発達障害を持つ人の中には、物事に強いこだわりがある人や物事の見通しを考えることが苦手な人がいます。
どんなこだわりを持つかは人によってさまざまですが、1日のルーティンなど行動パターンに強いこだわりを持つ人は、突然の予定変更が非常に苦手です。
臨機応変に対応することが苦手な特性の場合、突然の予定変更で以降の行動がわからずパニックになったり、強い不安を感じたりする人もいます。
当事者である私も、突然の予定変更が非常に苦手です。
変更の大小に関わらず強い不安感に襲われてしまうので、周りからは
「心配性すぎだよ!」
「どうにかなるから大丈夫だよ!」
「考えすぎ!」
など声をかけられることが多々あります。
側から見たら大したことがなくても、当人の頭の中は真っ白でパニック状態になっていることもあるのです。
not当事者が知っておきたい注意点
もし、特性を持った人が混乱してしまった場合は、まずは落ち着ける場所に移動して、
- この先の予定
- これからとるべき行動
を落ち着いて説明してあげましょう。
また、天候などによって予定が変更になる可能性が想定される場合は、事前に
- どのように予定が変わる可能性があるか
- 変更になった場合の行動
をしっかり説明しておきましょう。
この事前説明があると、多少の変更は想定内なので比較的落ち着いて行動しやすくなります。
また、もし予期せぬことが起こった場合などに備えて「なにかあったら〇〇さんに聞くor連絡する」など、サポートする人を決めておくこともオススメです!
発達障害の特性やその困り度は人によってさまざまですが、一番大切なのは「相手の困り事をないことにしない」ことです。
自分にとっては大したことではなくても本人にとっては重大な場合もあります。
それをきちんと尊重することは、お互いの信頼関係にも繋がります。
特性を持った人が困っていたら、まずは何に対して困っているのか、どのようなサポートが必要かを聞いてみましょう!