理不尽な指示を受けたときの対処法

明るいオフィスで握手を交わす2人のビジネスマン、手前にはグラフとタブレット。

会社で働いているとき、上司・先輩の理不尽な言動に振り回されてしまったことはないでしょうか。もし毎日のように嫌な対応をされているのであれば、ストレスが溜まり体調を崩してしまう可能性があるため注意が必要です。今回は、「上司や先輩から理不尽な指示を受けたときにどうするか」を解説していきますので、気になる方は参考にしてみてください。

理不尽な指示をしてしまう主な理由

理不尽な指示をしてしまう理由として、主に以下の2つがあると考えています。

【なぜ理不尽な指示をしてしまうのか】
・言語化が苦手だから
・「指導してやりたい感」が強いから

言語化が苦手だから

人によって異なりますが、言語化が苦手な方は理不尽な指示をすることが多いと感じています。指示を出す人の性格が悪いのではなく、正しく伝える技術がないために理不尽な言い方になってしまうことが少なくないのです。たとえば、以下のような具合です。

【理不尽に聞こえてしまう言い方の例】
・この資料、見やすい感じに直しておいて
・一昨日に頼んだ資料作成、もうやんなくていいから

1つ目の「見やすい感じ」ですが、これではいったい何をどうするのかがわかりません。また2つ目ですが、もし僕が部下の立場だったら、「なぜやらなくていいのか」と疑問に思ってしまいます。さらに、「今まで必死に取り組んでいたのに…一言くらい謝ってくれてもいいのでは?」と、おそらくモヤモヤしてしまうことでしょう。

「指導してやりたい感」が強いから

令和になってからは少なくなりましたが、いまだに「指導してやってる感」を出す人は一定数存在します。

【指導してやってる感が強い人の言い草の例】
「おれが細かく説明したらお前は単なるロボットになるだろ。それじゃあいつまでもお前は半人前だ。お前の仕事力を向上させるためにわざと雑な指示を出しているんだ。わかるか?」

一見理にかなっている言い方にも思えますが、冷静に考えると、指示をする人の怠慢・マネジメント力不足といえます。ミスコミュニケーションによる余計なトラブルが発生してしまう可能性が高まるだけなので、時代にそぐわない指導方法といえるでしょう。

テーブルに並べられたノートパソコンを囲むミーティングの様子、手を組む参加者の手元が写っている。

理不尽な指示を受けたときの対処法

僕が「理不尽な指示を受けた」と感じたときは、おおよそ以下のような方法で乗り切っています。

【理不尽な指示を受けたときにやること】
・丁寧な言い方で細かく質問する
・「ちょっとめんどうくさい」人になる
・偉い人に相談する

丁寧な言い方で細かく質問する

理不尽な指示を受けたからといって、上司や先輩に「ふざけんな!」と反論してはなりません。関係性が悪くなるだけなので、こちらがやってほしいことをなるべく丁寧に聞く必要があります。

【質問するときに気をつけていること】
・「恐れ入りますが」「念のため聞かせてほしいのですが」などのクッション言葉をつける
・「いつまでに」「何をしてほしいのか」の2つを明確に聞くまで食らいつく

指示をする人が不快に思わないよう、適切なクッション言葉をつけることが大切です。また、後日「今日中に仕上げてほしいと思ったのに」「そんなことしてほしいだなんて言ってない」といった認識の齟齬が生まれないよう、仕事を始める前に期日とアウトプットの質についてじっくり擦り合わせることも重要です。もし「常識的に無理でしょ…」と思う内容なら、勇気をもってやんわりと断るのもひとつの手といえます。

「ちょっとめんどうくさい」人になる

僕を含め、上司や先輩から理不尽な指示を受けがちな人は、おおよそ「物静かで自分の意見を述べるのが苦手」です。「あいつなら何も言い返さないだろう」「たぶん引き受けてくれるだろう」と思われてしまうのも、理不尽な指示を受けてしまう原因のひとつだからです。そのため、普段から自分の意見を述べるようにし、「物静かな人」から「ちょっとめんどうくさい人」に変わる必要があるといえます。

【「ちょっとめんどうくさい人」になるための方法】
・上司にセクハラ発言を受けたら丁寧に「不快です」と伝える
・飲み会に行きたくないならはっきり断る

ポイントは、「都合の良い人」にならないということで、何でもわがままに振る舞ってしまうのは好ましくありません。周りの人に、「○○さんは、嫌なことは嫌といえる人なんだ」と思ってもらえればOKです。人によって異なりますが、場合によっては問題が解決されるかもしれません。

上司の上司に相談する

長期にわたって理不尽な指示を受けているなら、偉い人(統括マネージャーや重役クラスの方など)に相談するのが賢明です。毎回こちらが丁寧に質問するのは大変なほか、もしかしたらほかの人も迷惑だと思っている可能性があるためです。

僕自身、別の部署の先輩、現場を取り仕切るマネージャーなどさまざま人に事情を説明したことがあります。みなさん真摯に聞いてくれたので、今でも「相談してよかった」と思っています。仮に問題解決につながらなかったとしても、「会社に味方がいる」と思えるだけでもだいぶ楽になるので、お困りの方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

理不尽な指示を出し、同じ部署で働く人を困らせてしまう人は決して少なくありません。直属の上司や一緒のチームで働く先輩が理不尽な指示を出すようなら、なるべく早く対処する必要があるといえます。もし僕が指示を出す側の人になったら、なるべく端的かつ具体的に伝える努力をし続けたいと考えています。

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事務→営業→コンビニ経営→記事制作→MRサポートなど多様な仕事を経験しています。 人見知りかつ内向的なADHD・ASD混合型で、多くの失敗を重ねてきました。 過去の経験や現在感じていること、昔の自分に伝えたい内容を中心に各媒体で発信中です。