統合失調症の私が苦手なこと

「苦手」と書かれた紙の横に座る青いフィギュア。

統合失調症の私にとって「苦手だな」「上手くできないな」と思う事柄がいくつかあります。

今回は個人的に特に難しいと感じていることについて紹介させてください。

もともとあまり得意ではありませんでしたが、私は気持ちの切り替えやマルチタスクをこなすのが、統合失調症になってからさらに苦手になりました。

これは個人の性格が原因なのか、病気の影響なのか、薬の影響なのかは正確にはわかりません。

やりはじめたら止まらない!気持ちの切り替えが苦手

「ON / OFF」と書かれたテキストの横に置かれたペン。

例えば、以前長女の勉強をみてあげたのがきっかけで、英語の学習に興味を持ち、自分も英語の勉強をはじめました。

一度やりはじめると、頭の中は英語のことばかり考えてしまいます。

家事もおざなりで、朝から晩まで英字新聞や英語の参考書を読んでいました。

すると、それまでぐっすり眠れていた睡眠のリズムが崩れ始めたのです。

英語の勉強が気になって中途覚醒・早朝覚醒してしまい、結局夜中に起きて睡眠時間を削って勉強をするようになりました。

自分では頑張っているつもりでしたが、眠れなくなったせいで疲れ切ってスタミナがなくなり、英語を見るだけで気持ち悪くなるように。

体調を崩してようやく英語への集中力が切れました。

体調が悪くなるまで一つのことに集中してしまい、上手に気持ちを切り替えたり、ほどほどに力を抜いたりするのが苦手です。

一度気持ちが途切れると、あれほど夢中になった英語の勉強も、やる気が起きずほったらかしです。

同時に2つをこなせない!マルチタスクが苦手

「マルチタスク」と書かれた頭の図と、周囲に向かう「タスク」の矢印。

1つの事柄にとらわれると、他のことに気をまわさずにミスしやすいです。

日々の生活の中でも、何かをしながら「次に○○をしよう。」「××を忘れないように」など他のことを考えていると、目の前のことに失敗してしまいます。

例えば、私は料理をしながら「使い切った調味料を次に買わないと……メモしておこう。」などと考えメモしていると、料理の手順や味付けを間違えてしまいます。

また、出掛ける準備をする時、子供たちに早くするよう声をかけながら自分の支度をしていると、忘れ物をすることが多いです。

1つをやると1つが抜けるようで、複数のことに同時に注意を向けて、並行してこなすのが苦手です。

欠けているのは柔軟なバランス力

赤いボールの上で逆立ちしている木製のフィギュア。

これらの苦手に共通するものは何でしょうか?

それは柔軟なバランス力に欠けていることです。

失敗してしまう時はたいてい、目の前のことに精一杯になっていて、先のことを考えられなかったり、緊張したり慌てていたりして気持ちのコントロールが効いていません。

車で例えるなら、小回りが効かないので方向転換ができず、突進したり右往左往したりしている状態です。

目の前の出来事に対して自分の気持ちを調整していくには、なめらかにエンジンとブレーキを切り替えていくのが必要です。

この脳のエンジンとブレーキの切り替えをスムーズにして、目的に合わせた程よいスピードで走るのが、私は苦手なのだと思っています。

全体観に立ち、柔軟にバランスをとっていくのが課題です。

人それぞれ得手不得手は違い、統合失調症の人が全て私と同じだとは思いませんが、自分の苦手な方向性を知ることで、対応できることが増えたらと思います。

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ABOUT ME
統合失調症を患う2児の母です。日々病と向き合いながら、不登校の長女、境界知能の次女、健常者の夫と暮らしています。他に心疾患があり、少ない体力とバイタリティの中で何ができるか模索中。趣味はカフェ巡りと映画鑑賞。2022年9月よりwebライターの仕事をゆる~く始めました。