「障害者雇用の求人を探しているけれど、どの求人サイトに登録したら良いのかよくわからない」「求人サイト選びだけで疲れてしまった」などとお悩みの方は意外と多いものです。
自分に合った職場に就職・転職するためには、できるだけ多くの求人に触れることが非常に重要とされています。
そこで本記事では、障害者雇用の求人をお探しの方に向けて、2024年3月時点の調査結果をもとに障害者雇用の求人掲載数が多い求人サイト4つと特徴的なサービスのある求人サイト6つをまとめました。
記事の終盤では、障害者雇用での求人を検討する際のポイントについても紹介しますので、求人サイトをお探しの方はぜひ最後までお読みください。
【求人数が多い 求人サイト①】 dodaチャレンジ | 【求人数が多い 求人サイト②】 atGP | 【特徴的なサービス がある求人サイト①】 パラちゃんねる | |
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サービス | |||
求人数 | 約1,500件 +公開されていない求人 (90%が非公開) | 約1,200件 | 約700件 |
対象者 | 身体/精神/知的 | 身体/精神/知的 | 身体/精神/知的 |
対象地域 | 全国 | 全国 | 全国 |
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
おすすめ ポイント | ・求人掲載数が多い ・専任アドバイザーによるサポートがある | ・求人掲載数が多い ・キャリアプランナーによる個別支援がある ・就労移行支援事業所も利用できる | ・相性を重視したマッチング ・先輩からのコメント、 職場の雰囲気、社風などがわかる求人内容 ・当事者視点のコラムも充実 ・就労継続支援A型事業所の利用者募集有り |
URL | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
求人サイトの選び方|障害者雇用での就活の場合
障害者雇用での就活をする方が求人サイトを選ぶ基準は、一般的に以下の3つといわれています。
- 求人掲載数の多さ
- 障害者雇用における就職・転職支援の実績
- 担当者のサポート内容(専任スタッフがいるか否かも含む)
しかしながら、実際に就活をするときにどのようなサポートが必要か、どのような機能を求人サイトに求めるかによって、自分にとって効果的な就活ができる求人サイトは異なります。
そのため、それぞれの特徴を理解して、自分に合った求人サイトを見つけるのがおすすめです。
障害者雇用の求人掲載が多い求人サイトを紹介
自分に合った職場に就職・転職するためには、なるべく多くの求人を見て検討することが大切です。
そのために、障害者雇用の求人掲載数が多い求人サイトを好んで利用する方もいます。
まずは、障害者雇用の求人掲載数が多い求人サイトをご紹介します。
BABナビ|求人掲載数が多く検索が使いやすい
まず最初にご紹介するのは「BABナビ(バブナビ)」です。
「BABナビ」は求人掲載数が多いのが最大の特徴です。
掲載されている求人数は約1,800件(2024. 3月時点)で、多様な業種から選ぶことができます。
勤務地や業種だけでなく配慮事項や企業の特徴などでも検索できるため、求人サイトの利便性が高く検索がしやすいと評判です。
ただし、就職・転職支援サービスは行っておらず、同じ運営会社のDIエージェントで対応しています。
dodaチャレンジ|圧倒的な求人掲載数を誇るサイト
次にご紹介するのは、「doda(デューダ)チャレンジ」です。
dodaチャレンジの特徴は、なんといっても圧倒的な求人掲載数です。
掲載されている求人数はおよそ1,500件(2024.3月時点)で、そのうち90%が一般には公開されていない求人となっています。
会員登録をしてカウンセリングを受けると、一般に公開される前の求人を紹介してもらえます。
dodaチャレンジでの障害者雇用は公開されていない求人も含めると就職・転職を希望する方が利用できる求人件数が多いため、なるべく多くの案件を見て障害者雇用での就職・転職を希望する方に適した求人サイトです。
atGP|障害者雇用専門の求人サイト
「atGP(アットジーピー)」は、掲載されている求人の数は約1,200件(2024. 3月時点)あり、障害者雇用の求人掲載数が多い求人サイトで障害者専門の転職支援サービスを展開しています。
障がい者の就職・転職に精通したキャリアプランナーが二人三脚でサポートしてくれたり、スカウト機能を使うことができたりする点も特徴です。
希望する方には、「atGPジョブトレ」という通所型の就労移行支援事業所を利用して就職・転職に必要なスキルの習得やサポート、就職後の定着支援を受けることもできます。
障害者雇用バンク|ハローワーク求人も検索できる
最後にご紹介するのは、「障害者雇用バンク」です。
障害者雇用バンクはその名の通り障害者雇用に特化したサービスです。
ハローワークの求人も掲載されているため、障害者雇用バンクの求人検索で閲覧できる障害者雇用の求人数は非常に多いです。
企業からの求人およそ1,100件(2024. 3月時点)とハローワーク求人から求人検索ができるため、より多くの求人情報を見たい方には適しているでしょう。
カウンセリングから内定後サポートまでスマートフォンで完結できる点も特徴です。
特徴的なサポートがある障害者雇用の求人サイトを紹介
自分に合った求人サイトを見つけるためには、サポート内容も見逃せません。
求人掲載数が多めで特徴的なサポートがある求人サイトをご紹介します。
パラちゃんねる|スキルだけでなく相性を重視したマッチング
「パラちゃんねる」は、障害者雇用に特化したサービスを展開している求人サイトであり、スキルだけでなく相性面をより重視したマッチングを行っています。
サイト内には当事者の方が執筆したコラムが数多く掲載されており、仕事を行う上で注意したいことなど経験者の声を聞くことができる点が大きな魅力でしょう。
求人掲載数は約700件(2024. 7月時点)で、全国対応で取扱業種が多様な求人を検索できる点が特徴の一つです。
職場の雰囲気や社風、先輩社員からのコメント、求める人物像、1日の流れ、設備など具体的に記載されている求人が多く、「職場の雰囲気が合わなかったらどうしよう」と不安を感じている方に安心感を与えてくれます。また、登録するだけで企業からスカウトを受け取れる機能や、エントリーに志望動機を不要としたり、不採用通知を受け取る必要がなかったりと、これまで求職活動をしてきたユーザーから「こんな機能がほしい」という声を集めながらユニークな機能を提供しています。
ドム求人ナビ|障害者就労施設と連携
「ドム求人ナビ」では、正社員にこだわらず日払い・週払いなども含め多様な働き方ができる障害者雇用の就職先を探すことができます。
掲載されている求人数は日払い・週払いの案件も含め約700件(2024. 7月時点)で、常時500件程度の求人があります。
障害者雇用に優れた取り組みをする中小企業の事業主を厚生労働大臣が認定する制度である「もにす認定」を取得するなど、公的にも認定されているサービスです。
専任スタッフへ相談しながらライフスタイルに合わせて就職・転職活動を進めることができます。
ランスタッド|専任コンサルタントがサポート
「ランスタッド」では、全国各地(精神を除く)の求人情報を検索することができます。
掲載されている求人数は約420件(2024. 3月時点)で、スキル次第では年収500万円を超える比較的収入の高い求人情報も存在します。
障害者雇用の求人検索は「ランスタッドチャレンジド求人」のページに掲載されています。
会員登録や求人検索の際には、一般雇用を希望する求職者向けの情報と間違えないよう注意が必要です。
ほかの求人サイトと同様に専任コンサルタントによるサポートを受け、相談しながら就活を進められます。
クローバーナビ|障害者雇用の就職フォーラムを開催
「クローバーナビ」では、障害者雇用の就職フォーラムを開催するなど就職活動に関するイベント開催がされていることが主な特徴です。
掲載されている求人数は約150件(2024. 3月時点)であり、一つひとつに目を通して選ぶことができます。
障害者雇用に特化したサービスを展開しており、すでに就職されている先輩に関する情報を豊富に掲載している点や専門知識を持ったスタッフによるサポートを受ける点も魅力的な求人サイトです。
エランシア|専門エージェントがフルサポート
「エランシア」では、一般に公開されている求人検索はなく「無料 就職・転職サービスへの申し込み」を行い、障害者雇用専門のエージェントによるマンツーマンのサポートを受ける点が特徴です。
求人掲載数は非公開ですが、2017年時点での求人企業数600社以上、求人掲載実績2,000件以上を誇り、大手企業の求人情報などもあります。
ただし、精神障害と発達障害の方向けの就職・転職サービスは扱っておらず、エランシアと提携している株式会社スタートラインが運営する「My My Link」という専門サービスを案内しています。
ウェブサーナ|歴史ある障害者雇用の求人サイト
「ウェブサーナ」は、オープンから20年以上のときを経ている歴史ある求人サイトです。
掲載求人の実績は延べ5,000件以上とトップクラスの掲載実績を誇ります。
求人掲載数は約130件(2024. 3月時点)、新着求人や更新情報などもわかりやすく掲載されている点が魅力です。
また、ウェブサーナでは合同企業説明会を頻繁に開催しており、求人サイトだけではわからない企業の魅力を知ることができます。
勤務地だけでなく、希望する配慮事項など複数の条件で検索できる点も特徴でしょう。
障がい者の方が求人サイトを利用する際のポイント
障害者雇用の求人サイトをご紹介してきましたが、どのように求人サイトを利用したら良いのかわからないと戸惑ってしまうかもしれません。
そこで、ここからは求人サイトを利用する際のポイントを整理してお伝えします。
障害者雇用の求人サイトを利用する際のポイントは以下の通りです。
- 複数の求人サイトに会員登録して比較検討する
- 求人検索を利用して多くの求人を見る
- スカウト機能など検索以外のサービスも利用する
- 一人で進めるのが不安な場合は、書類の添削やカウンセリングなどのサポートを利用する
- 当事者の体験談や就職フォーラムなど有益な情報を得る場所としても活用する
自分に合った求人サイトかどうかを見極めるためには、会員登録をして求人検索を利用し、詳細なサポート内容などを確認することが重要です。
まずは、気になった求人サイトに会員登録をして実際に求人検索をしてみましょう。
まとめ
この記事では、求人掲載数の多い求人サイトや特徴的なサポートのある障害者雇用の求人サイトをご紹介しました。
ご紹介した通り、障害者雇用を扱っている求人サイトは数多く存在しています。
それぞれの求人掲載数やサポート内容などを確認し、自分に合った求人サイトを選ぶのが就職・転職活動を成功させる鍵といっても過言ではありません。
この記事を通じて、転職を考える皆さまが、ご自身にとって最適な求人サイトを見つける一助となれば幸いです。
そして、この道のりは決して一人で歩むものではありません。私たち「パラちゃんねる」は、障害の有無にかかわらず、すべての人がその特性を活かし、多様な選択肢の中から自分に合った道を選べる社会の実現を目指しています。
あなたが求職者であれ、採用担当者であれ、私たちはあなたの転職活動または採用活動を全力でサポートします。無料で始められるアカウントの登録はこちらからお進みください。
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求人掲載やスカウト、さらにはコラム機能を利用して、潜在的な求職者にもアピールすることができます。
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登録いただくと企業からのスカウトを受け取ることができたり、エントリー時に就労支援機関との連携が可能です。就労準備性や面接同行の有無など、安心して転職活動を進めるためのサポートを受けられます。
Q1.障害者雇用の求人サイトを選ぶ際の基準にはどのようなものがありますか?
A1.障害者雇用での就活をする方が求人サイトを選ぶ基準は、求人掲載数の多さ、障害者雇用における就職・転職支援の実績、担当者のサポート内容(専任スタッフがいるか否かも含む)の3つといわれています。
Q2.障害者雇用の求人サイトを利用する場合、障害者手帳などの申請をしていないと登録できないのでしょうか?
A2.求人サイトにより条件が異なりますが、障害者手帳の申請を検討している段階でも会員登録ができる求人サイトが多いです。会員登録画面で障害者手帳の有無を入力する欄に「申請を検討中」の選択肢があれば障害者手帳を取得していなくても登録できると考えてよいでしょう。