2013年の夏に発達障害と診断されて、はや8年。
この間に何冊もの発達障害や障害者雇用についての書籍を購入した。
今の自分に繋がった役にたった本、新たな考え方に気付くきっかけになった本、毒にも薬にもならなかった本…様々な本と出会った。
その中でも、「障害×働く」でオススメの本を3冊紹介したいと思いますが、その前に今回はこの3冊に出会うまでのきっかけを作ってくれた1冊を紹介させてください。
本棚の整理と大量の書籍
先日、今までずっと後回しにし続けた、新しい本棚に本を収納する作業をした。ちなみに本棚は購入して1年以上経過している(笑)。
自分の好きな短編小説やドキュメンタリーや自叙伝、エッセイやサッカーにまつわる本等も収納したが、一番場所を取ったのは発達障害、障害者雇用に関連する本だった。
数えてみたら、なんと30冊以上。コツコツ買い進めていたら、これ程までにも増えていた。
僕と発達障害の書籍の思い出は、“「発達障害でも活躍している人」って言われても”でも書いたが、新卒2年目に仕事の出来なさで自己肯定感がバキバキになって、藁にもすがる思いで、書店の発達障害のコーナーで目にした、「なんと、坂本龍馬やエジソンもADHD(かも)!!」の一文に乾いた笑いしか出てこなかったあの日から始まる。
初めての発達障害関連書籍
最近では、「IT産業の中心地シリコンバレーでは、スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツといったビックネームをはじめ、発達障害傾向のエンジニアが多く…」なんて書いているような本も目にするようになった。坂本龍馬がスティーブ・ジョブスやビル・ゲイツに置き換わっただけだ。まったく心に響かない。
そんなこともありながらも、初めて購入したのは、『私は発達障害のある心療内科医―「いつも生きづらさを感じている人」への処方箋 星野仁彦著(マキノ出版)』だった。当時は、まだADHD診断前で、本当に悩んでいた。
そもそも発達障害・ADHDとは何か?
引用元:私は発達障害のある心療内科医―「いつも生きづらさを感じている人」への処方箋/星野仁彦著/マキノ出版
日常のADHDが原因の困り事について
・不注意
・注意散漫
・長期的な見通しが下手
・関心無関心の差が激しい
・ボンヤリしがち
・衝動的な行動
自分が感じている困り事は自分だけの問題ではなかった。読み進める度に「そうそう、あるある!」と頷きっぱなしな1冊だった。
著者は、医師という立派な立場にもかかわらず、洗いざらいに自分のやらかしエピソードを紹介している。
少年時代はボンヤリしてたことが原因で転ぶ、落ちる、ぶつかるが日常茶飯事で生傷が絶えなかったこと。
大学進学に伴い、初めて一人暮らしをすると、とてつもない汚部屋になってしまったこと。
課題や提出物は締め切りを越えてしまうことが多々あること。
こんな先生いるんだ…。と、自分だけじゃなかったんだと驚きと安心した覚えがある。
書籍の後半では、発達障害についての対応策が書かれており、もっと障害について詳しく知りたくなる1冊になった。
文章も専門的な言い回しが少なく、予備知識の無い自分にも読みやすい表現だった。
この本に最初に出会えたから、その後、発達障害に関する本をもう一冊もう一冊と買い進めることができたと思う。
次回は、この本がきっかけで出会えた「障害×働く」におけるオススメの3冊について紹介します。