春にもいろいろな春があります。はじめましてやさようなら。またね、もきっとあるでしょう。
今回は、私のちいさな春のお話をさせてください。
春の陽気と心の不調の狭間で
内縁の夫を亡くしてから3度目の春が来ました。私の暮らす東北の地でも、とりどりの花が一斉に咲きました。それは変な咲き方で、急に“来た”春のぽかぽか陽気に、私は驚くばかりでした。
朝晩の気温差に統合失調感情障害躁鬱型の私は影響を受けました。1日10時間睡眠をとるか、頓服薬を飲んで呆っとやりすごすかの二択です。
A型作業所に通っているので、ずっと寝込むわけにもいきません。犬も猫もお世話が欠かせません。内縁の夫と暮らしていた頃に、どうやって春の不調をやり過ごしていたか、私は自分の日記帳を引っ張り出してみました。
効かない薬と体調の悪化
4月の雪。
日記によると、2016年が一番、躁鬱の波が激しいのでした。
「4月11日。雪降ったよ4月に。胃が痛い、薬をもらいに行く。おとちゃん(内縁の夫のこと)が朝のゴミ出しをしてくれた。眠る時間が増えていく」
このときは14時に起きる生活をしており、基本的には1日1食、あとは寝てしまうことが多かったです。それでも体重が増え続けたのは、眠剤を飲んで意識が朦朧としたなかでカップ焼きそばやチョコレートを食べていたからなのでした。
「4月20日。具合がよくならず飲酒。お花見も兼ねて。おとちゃんはもう1回来たいと言っていたけれど、多分もう散ると思う」
「4月23日。朝4時に起きる。二人とも具合が悪く、険悪な雰囲気。薬が効かない」
「4月30日。ベッド買い替え。マットも届く。電話で昼寝から目覚め、頭が酷くグニャっとしている」
4月は特に日記を書いている日数が少なく、書けない書きたくない状態が多かったことが分かります。
今の私が思うこと
- 目覚まし時計をかけてでも朝、起きなさい
- 胃腸が弱るほど飲食するのは控えなさい
- 飲酒は控えなさい
- 長時間の昼寝は控えなさい
- 具合の悪いときに高い買い物をするのは注意
2016年を反面教師に。これも学びだと思います。
人は過去に生きている訳ではありません。しかし、生きていれば振り返る景色が増えていくことは否めません。
私はたくさん失敗をして、いま“ここ”に生きています。それも悪くないと思えます。
いつかの未来、自分なりに尽くしてきたんだなと懐かしみたいです。春の元で。