私は発達障害、トゥレット症候群を抱えながら企業の障害者雇用枠で就労しております。
発達障害があると、感覚過敏やさまざまな要因で就労環境にストレスを抱えてしまうケースが多いように思います。
今回の記事では私が個人的に働きやすい就労環境を整えるために工夫していること、会社に配慮をお願いしていることなどについて書いていきたいと思います。
「人の目線」がストレスになる場合
一般的なオフィスは大部屋にデスクが並べられており、そこで従業員たちが一緒に仕事をしていることが多いと思います。私の勤務先でも同じです。
ただ、私はそのような環境ですと、「もしかして自分は誰かに見られているのではないか?」という不安に頭を支配されてしまうことがあります。これはおそらく学生時代に受けたイジメの影響でしょう。誰かに見られていることが必要以上に恐ろしく感じてしまうのです。
そこで、視線が気になってしまう私が会社にお願いしている配慮は個室での作業です。それが難しい時にはパーテーションの設置の希望を出しています。
例えば、来客用の応接室が空いている時はそこを使わせていただいています。使用できない場合には、自分のデスクの周りにパーテーションを設置して、疑似的に個室のような環境を作っています。
個室やパーテーションを使用することで、私は目線を過度に意識することにより感じるストレスを減らすことができ、仕事に集中しやすくなりました。
個室やパーテーションで区切る方法は私のような他者の視線が気になる人だけでなく、色々な情報が目に入ると気が散ってしまう人にも有効な方法だと思います。
長時間室内にいると集中力が持続しない場合
事務職だと業務中に外出の機会はほとんどなく、ずっとデスクに向かって座りっぱなしのことが多いです。
私は発達障害の特性から、ずっと同じ姿勢で業務をしていると身体がむずむずしてしまい、集中力が持続しなくなってしまうことが多々あります。
この点でも会社にお願いしている配慮があります。それは、「集中力が落ちてきたな」と感じたら、担当者に声をかけてから社屋の周りを一周散歩(約10分)に出てリフレッシュするという小休憩をいただくことです。本来であれば勤務中の小休憩は外出ができないのですが、例外的な配慮という形です。
外で日の光を浴びて新鮮な空気を吸うことで、またオフィスに戻ってからも集中力を維持して業務にあたることができます。
自己分析とコミュニケーションで就業環境を良くしよう
今回は私が仕事をする上で会社にお願いしている配慮をご紹介しました。
上記のような配慮をいただく上で大切になることは2つあります。まずは自己分析により自分の障害特性、性格、能力的にどのようなことにストレスを感じるのかをしっかり他人に説明できるレベルで理解することです。
もうひとつは会社とのコミュニケーションです。自己分析をベースに、社内の担当者とコミュニケーションをとることです。働く上でどの状況にどのくらいのストレスを感じるか、そしてどのくらいの配慮をお願いできるのかなど、しっかりと相互のコミュニケーションを取ることが良い労働環境作りには大切です。
会社によってどのような配慮を受けられるかは変わってくるかと思いますが、参考にしていただけると嬉しいです。